昨日大学時代の同級生2名とひさしぶりに都内で会った。
一人は世田谷で医療器関連の会社を家族で経営しているマエダ
もう一人は年商20億の葬祭業を経営しているトナミ
大学時代は私も含めてボンクラ学生でたいして取りえの無い連中でした。
マエダは昔から大人で成城の豪邸に住んでいて両親から厳しい教育を受けて
いたようだ、私生活はそれほど真面目な男ではないが当時一人暮らしで田舎
者の私に、金がないとき実家で飯を食わしてもらったりといろいろ世話になった
男である。マエダとは2年に1回くらい定期的に会っている。今回は1年ぶりく
らいである。
トナミはもともと格好など気にしない豪傑だ、勉強は一切しないがいつも経済
書や古典などを読んで学生時代から経営者になるために研究をしていたように
思えた。理詰めのディベート大好き人間で、ウォール街のビジネスマンのような
感じの男である。12年ぶりの再開だ。
今の私に大きな影響を与えたのはトナミだった。学生時代ものを知らない私が
彼とディベートしてもいつも敗北・・悔しいが学生時代は経済のことなど興味がな
かったので勉強する気にならない、よっていつも負ける。
今となってはマクロ経済学の重要性もわかっているが当時は興味がなかった。
そんなあるとき、トナミはその経済に対する非凡な素質に目をつけられ大学在籍
中に後継者に抜擢され会社を継承し現在にいたっている。
私はこの出来事にあこがれた、共に遊び呆けている学生に数億規模の会社を任
すとは・・ 俺もそういう声のかかる人間になりたい。でも自分には無理だろう。
どうしたら未知の経済社会で立派に生きてい行けるか?全くわからない。
でもトナミには学生時代負けっぱなしだったから人生では彼を超えたい。
できる自信は全くないし、社長の自分を想像・イメージさえできないが一度しかない
人生だから挑戦したい!自分は経営者になろう!
こんな葛藤の中、現在のきっかけとなる礎を築いたのを覚えています。
トナミは久しぶりに会って言っていた。
現在は閉塞感があると・・
それはとても意外だった、上場を目指して意気盛んに取り組んでいるものと思って
いた。彼もあるときまではイケイケだったようだが、年間20億からの金の苦労が
自分を色々と追い込んでいると言っていた。 私には経験のない苦労だから同調
はできなかったが、この豪傑がそんな弱音をはくほど経営は難しいものなのだな
とあらためて感じた。
私の目標の一つに彼を超えることも一つのテーマであるから友達としてすこし照れ
くさかったがはっきり言ってあげた。
「初めて言うが俺はお前を超えることを一つの目標としていたんだ、今もそう思っ
ている」 と・・
彼はぽつんと言った 「じゃあ逃げなきゃな・・」
それから別れるまでは昔の思い出話に花が咲いた。もちろんつまらないディベート
も・・FRBがどうのこうの・・グリーンスパンがどうたらこうたら・・・延々と、
夜中の1時を回るころ帰ることにした。昔通りの割りかん一人5000円なり!
駅で別れ際にトナミは俺に思いっきり微笑んで「ありがとう・・」と言った。
私は軽く手お降ってわかれた。
私は心の中で 「 がんばれよ!俺も頑張るから 」 とつぶやいた。